自作のクニィである。ホームメイド・クニィ。クニィと言っても、誰も知らないと思う。検索すると私のブログがかなり上に来るはずだ。
クニィというのがなにかというと、東南アジアあたりの弓弾き弦楽器で、弦の振動を糸で口の中の円盤まで伝えて、口をうにゃうにゃ動かして演奏するという不思議なものである。生のトーキングモジュレーターである。
これを通販してるサイトがひとつだけあって、はじめてその原理を知った時は驚いたものだが、簡単だったので自分で作って、音を出した時はもっと驚いたものだ。
ここにその初代、バンブークニィの写真が。
http://diysounds.blogspot.jp/search/label/%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%A3
この初代クニィだが、部屋が狭いので引っ越しのたびに物を捨てなくてはならないのだが、その犠牲になって、ちょっと壊れてたせいもあり、前々回の引っ越しで捨ててしまった。この竹の部分は、前の記事のバンブークラッパーに今回使った。
引っ越しのたびに、作った自作楽器はかなり捨てる。今では、このブログの写真で見ることしかできないのである。さびしいが、これが人生というものである。人間はどうせ数十年しか生きないのだから、今捨てようが、死後、誰かが処分して捨てようが、たいした違いはないはずである。
今は部屋に余裕があるので、捨てた自作楽器のいくつかはおもしろい音が出るので、もう一回作りなおそうと思う。 それなら捨てなければ良いじゃないか、と思うだろうが、その時々の事情があるのである。
そのクニィである。今回は木製になった。一弦でペグはギターペグ、ナットは木製でサドルはなし。製作10分。原理的に一弦でしか作れないのである。
続く。